方丈録

 

 高幡次郎君は、二階の小部屋に住んでいて

換気扇がないので、夏の暑気が抜けにくかったのだ。

  高幡君は、怒り狂っていた。

 高幡は、21にもなって、家にくすぶっている。

 祖父は死に、祖母は元気すぎるほど元気に、暮らしてはいるが、やはり、介護を必要とする高齢者だ。

 高幡は、高校に入学せず、行っていない。

 中学から、不登校になり、その後、別居した父母は、それぞれに、パートナーが出来て

 今は、家にいない。

 

 兄は、大学卒業後、大蔵省に就職した。

  ひとり、高幡次郎は、祖母を監視しながら、家にくすぶっている。

 高幡は、自転車と単車を持っている。

 だから、遠くまで行ってくることも出来た。

 しかし、祖母が、うるさく、思うに任せない。

 夜おきている事が出来ない。

 祖母の買ってくるものを食わねばならない。

 祖母の、社会的用足しを手伝わなくてはならない。

 まあ、そんな、介護の立場は、ままあることだから、次郎君の致命的な条件ではなかった。

 次郎君が、怒りクッルっているのは、

 不登校以来、居場所がないことだ。

 勢い彼は、インターネットで、ゲーマーになっていったのだ。

 

 近頃、21にもなったので、彼は、ゲーマーで済むものではない。

 大検は、取得したのであるから、地元の

コンピュータ大学に進学しようとしたが、

 そこは、数学など実力が不足していて、

受験はしたものの、てんで、だめだった。

 このさき、大学でもないと、道を探っている。それにしても、

 うるさい祖母だった。

 どっちか、面倒を見る所に押し付けるべきだった。

 次郎は、苦闘していた。いろいろと。

 まずは、アルバイトのひとつもしてみるべきだ。

 ここまでは、仕送りだけで生活してきた。

[★高収入が可能!WEBデザインのプロになってみない?! Click Here! 自宅で仕事がしたい人必見! Click Here!]
[ CGIレンタルサービス | 100MBの無料HPスペース | 検索エンジン登録代行サービス ]
[ 初心者でも安心なレンタルサーバー。50MBで250円から。CGI・SSI・PHPが使えます。 ]


FC2 キャッシング 出会い 無料アクセス解析